Odyssey 誕生 参加作品について
この度、わたしの展示した会期は終わりました。ありがとうございました。
展覧会は3部作になっています。2章、3章と続いていきますので、引き続きお楽しみいただけますよう、よろしくお願いいたします。
今回は誕生というテーマを与えられて描いたわけですが、こういうのってずっとやっていなくて初めての試みに近いです
わたしにとっての誕生は、弱くてすぐ消えてしまう光のように繊細で脆くて、その光や光の居場所が継続してあり続けることって奇跡や偶然みたいなものだとしかまだ思えなくて、当たり前にあるものとは思えなくて。
対極ってわけではないんですが、強い生命のパワーとか太古からのエネルギーに満ち溢れたようなものとか、母なる大地の偉大さ、女性の強さといったもの も、もちろん誕生のテーマになりうると思われます。。
しかしわたしは始まりっていうのは小さな光だと思っています。それもたくさんの光を失ったものの中から残った稀有な存在だと思っているようです
たまたまそこで生まれる可能性があるようなもの
すこし右でも左でもだめで
他の何かの影響によってはそこにいられないようなもの
生命の可能性の光というのは暗闇の中を泳ぐ孤独なもの
水圧や水質に侵されるもの
その生命力にゆだねるしかないもの
孤独の闇の中生きようとうねる姿はうつくしいし、いとおしい
そして生命を客観的にみれるようになるとある距離を感じます
気配みたいなものを感じる
過去との繋がり
遺伝子や形や性質といったものになって引き継ぐような、目に見えない記憶を継ぐことも思います
誕生をみながら失われたものも同時に思う
っていうのが今回の感想です。
説明がないとわからないよ、と言われてもいいと思います
本人も言葉にできないのですから
描いてるときも展示をしているときも
答えはありません
好きに何か感じていただければよくて
感じたものを話していただけると幸いです
そういうことについても
手を動かして
考えつづけてみようと思います。
9/3 天野美帆
0コメント